ファクト#17 贈り物が気に入らなかったときには?

miyage

Bishop:  JinKさん、最近、東京駅に行った時に、面白いなと思いましたよ。

JinK:  何が面白かったの?

Bishop:  東京駅に、地域の特産物(お土産)を売るお土産屋さんがいっぱい

あるじゃないですか。

JinK:  そうだね。出張にいったり、旅行に行ったりしたら、家族や同僚や

知人にお土産を買って行くのが日本の文化だからね。東京だけでなく、

日本中どこでもお土産屋さんがあるよ。お土産は、その地域に行けなかった人に、

少しでもその地域のものや体験を分かち合うというのがもともとの目的だね。

日本のお土産市場は、世界最大規模じゃないかな。いろいろなアイデア商品

があって、種類も豊富だし、市場規模も約2.5兆円らしいよ。

Bishop:  そうですね。それは素晴らしい慣習だと思いますよ。お土産は、お世話

になっている人に贈り物をするいい口実になりますし、人間関係を円滑にしますね。

それに、その土地でしか買えないご当地限定ものは、普段手に入らないから、

特別な感じがして、嬉しいですね。

JinK:  値段も5ドルから30ドルくらいの間で、そんなに高くないから、お互い

気を使わないしね。それで、どんな面白いことに気づいたの?

Bishop:  どの商品が人気があるかというランキングを張り出しているお店が多いんですよ。

最も売れているものが目玉商品として紹介されていて、時々、1番、2番、3番とか

ランキングを出していますよね。

JinK:  言われてみると、アメリカのお土産やさんでは、あまり見かけないかもね。

でも、少し考えたら、納得いくと思うよ。お客さんは、多分、その地方の商品の

ことをあまり知らない旅行者でしょう。他の人が何を買っているかがわかると、

無難な感じがするよね。 

Bishop:  無難ですか?

JinK:  文字通りに言えば、困難が無い、いい変えるとお土産で、極端に外すことが

ないということだね。その地域で、最も人気のあるものを買ってれば、相手が

気に入らない可能性を下げることができるということ。それに売れているものは

回転も早いから、古いものではないというのもあるかな。

Bishop:  古い言い回しに、「IBMを使っていれば解雇されない」というのが

ありますが、それに似たようなものですかね。最も売れているものを買って

批難されるということはないということですよね。

JinK:  ものを頂いて、相手を批難するというのはしないと思うよ。少なくとも

時間をかけて、自分のことを考えて、買ってきているのだから。

でも、最も売れているものを買っていればいいという感覚はあると思う。

Bishop:  でも、それだと、個人の好みを考えてくれていないように思いますが。

アメリカでは、プレゼントをもらうんだったら、人気のある商品より、

その人の好みに合わせたもののほうが好まれますね。

何が欲しいか、何がダメなのか聞くことも多いと思いますよ。

例えば、僕はこの前、ブドウのお土産を頂きました。その地域の名物では

あるのですが、低炭水化物ダイエットをやっているので、食べられないんですよ。

一方で、ナッツやビーフジャーキー、チーズなんかもらったら、僕の個人的な

ニーズを考慮してくれたんだと思いますよ。でも、正直に言えば、僕が

食べられないものをもらったら、どうしたらいいかわかりませんよ。

JinK:  その場合は、「頂きものですが、よろしければ、どうでしょう」と、

他の人にあげればいいと思うよ。その地域でしか手に入らない人気のあるものなら、

あげた人も喜ぶと思うけど。

Bishop:  それは、そうですね。

でも、日本のお土産は、何か形式的で、ただ、僕のことをあんまり考えて

くれて商品を選んでくれていないかなと。

JinK:  その気持ちはわかるよ。軽い感じのお土産だったら、あまり考えずに、

これでいいかという感じの場合もあるとは思うよ。たしかに、贈り物を渡す

ということに、日本とアメリカでは、大きな違いがあると思う。

Bishop:  どういう違いですか?

JinK:  アメリカでは、相手が気にいるものを渡す、相手が気に入らなかったら、

返品して、気に入るものと変えればいいというのが、基本的な考え方だよね。

ものをあげるときには、値段の書いていない返品用のギフトレシートをつけて

渡し、相手が気に入れなければ、お店で交換する。

Bishop:  そうですね。どうせ贈り物をするなら、相手が欲しいものを送った

ほうが喜ばれますからね。

JInK:  そのほうが合理的だとは思うんだけどね。日本では、まず、相手に

何が欲しいのかを聞くのは失礼だと考える。もらう側も、何かをもらえるという

期待感や何が欲しいという欲を表にだすことは、品がないことだと思われている。

だから、贈り物を渡す時は、相手に聞かずに、あれやこれや考えて、周りの人

にも相談したりして、品物を決める。

贈り物をもらったときは、その場では、開けることはまずないね。

Bishop:  でも、もらったものを気に入っているかどうかを相手に知らせたほうが

いいじゃないですか?

JInK:  気に入るかどうかを知らせるというのは、相手の贈り物を、いただいた

気持ちも含めて、評価することになるよね。それは、贈り手の気持ちを傷つける

可能性が高いし、何かをしてもらった側がしてくれた側を評価するというのは

失礼にあたるということ。

だから、日本人は、もらったものをその場で開けることはしないね。贈り手から、

開けてくださいと言われれば別だけどね。贈り物を送る側は、どういう品物が

よろこばれるかという思いを馳せ、贈り物を受け取る側は、その気持ちをいただき、

感謝の気持ちを伝える。

その場で、頂いたことに対して、感謝の気持ちを伝え、後で品物を見た後に、

品物とそれを選んでいただいた気持ちに対して、お礼状を書くというのが礼儀だね。

日本人は、そういう気持ちを大切にする。ものは二の次だね。

Bishop:  でもどうせ貰うんだったから、欲しいものをもらったほうがいいように

思いますけどね。

JInK:  今は、日本も、ものがあふれている時代だからね。不要なものをもらっても

しょうがないかもしれないね。日本でも高額なものを買うときは、親しい間柄なら、

事前に聞いたりすることもあるから、それはわかるよ。

しかも、気軽に返品できるのは、やってみるととても便利だよ。

Bishop:  そうですよね。

JInK:  でも、人から頂いたものを返品するというのは、日本人は、

かなり抵抗感があると思う。

Bishop:  不要なものを持っているよりも、自分が必要なものに交換してもらって、

不要なものを返すのがいいと思いますが。

JinK:  論理的にはそうなんだけど、贈り物の場合、それは日本人には、難しいかもね。

日本人は、ものにも魂が宿ると思っていて、いただきものは、単なるものではなくて、

頂いた人の気持ちも入っていると感じているから。

その気持ちをないがしろにすることはできないと思うな。だから、返品するのには

抵抗感、というより罪悪感がある。

逆に言えば、贈る側には、センスが問われるということでもある。どうせ送るなら、

気の利いたものを贈ってくれたと思われたい。

東京駅だと時間もないし、すぐに決めなければならないから、安直にランキング

に頼ることもあるよ。

でも、やっぱり、直接相手に聞かずに、あれやこれや考えて、気に入って

もらえそうなものを選ぶ。それが日本的かな。

Bishop:  それは、難しそうですね。

JinK:  そうかな。ビショップさんは、低炭水化物ダイエットだから、

ビーフジャーキーがいいんだよね。

Bishop:  えっ、それでもいいんですが。。。

JinK:  冗談だよ(笑)ビショップさんに、アメリカからせっかくお土産買って

行くんだったら、もっと面白いのを考えるよ。

でも、自分が欲しいものをもらうより、なんか、ものの得るまでのストーリーや

サプライズがあったほうが面白くない?そのほうが愛着もでると思うけどな。

 

ファクト#16: 日本人は、気に入らなかったとしても、贈り物を返品することはない。

 
by Bishop & JinK.
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