ファクト#12 結婚式での席次の問題?

sekiji

Bishop:  日本とアメリカの結婚式のもう一つの大きな違いは、出席者ですね。

日本の場合、会社の上司や同僚が出席しますよね。アメリカの場合、

よほど親しい関係でなければ、会社の上司や同僚を結婚式に招待することはないですよ。

JinK:  そうだね。日本の結婚式では、一般的に、会社の上司あるいは恩師が座る

テーブル、高校、大学時代の友人テーブル、 会社の先輩、 同期テーブル、親族テーブル

があるね。会社の上司や学校の恩師が、主賓としてスピーチするのが多いんじゃないかな。

Bishop:  親族や友人を招待するのは、分かるんですが、なぜ、会社の上司や同僚を、

結婚式に招待するんですか?個人的には、仕事とプライベートは分けたいですし、

親しい人が出席する中で、結婚式を挙げたいですね。

JinK:  その気持ちは分かるよ。日本人も親しい友人だけ集めて、結婚式の二次会を

やることも多いよ。でも、多分、日本は、アメリカと結婚式の位置づけが違うんだよ。

Bishop:  どういうことですか?

JinK:  日本の結婚式は、新郎新婦が結ばれるという場ではあるけれど、新郎の家と

新婦の家が姻戚関係になる儀式でもあるよね。会場の入り口には、○○家○○家ご両家

結婚披露宴会場と書いてあるでしょう。二人の結婚を披露するのではなくて、

ご両家の結婚を披露するだよね。

Bishop:  新郎新婦の二人ではなくて、家と家が結婚するんですか?

JinK:  もちろん二人の結婚式でもあるんだけど、新郎の家族と新婦の家族が、

大きな家族になる大切な場でもあるね。

Bishop:  なるほど。

JinK:  だから、新郎は新婦側の親族に、新婦は新郎側の親族に、自分たちが家族や

親族の一員となるのにふさわしいということを見せる必要がある。だから、

会社の上司にスピーチをしてもらって、”お墨付き”をもらうという訳。

Bishop:  “お墨付き”...ですか?

JinK:  そう”お墨付き”。上司のスピーチは、だいたい、新郎の場合、勤める会社の紹介から

入って、新郎が如何に有能なのかという話があって、その後、如何に将来を約束

されているような話をユーモアを交えながらする。新婦の場合も、勤める会社の紹介から

入って、新婦が気が利いていて、愛情豊かで、趣味が多彩で、如何に良妻になるのか

という話になる。もちろん、新婦が、キャリアウーマンなら、新郎と同じような

パターンになるね。お墨付きというのは、権威のある人が、相手方の家族、親族に対して、

この人は大丈夫ですと保証するということかな。昔は、証文に墨で署名していたからね。

ちゃんとした会社で働いていて、いい人と結婚したんだねと思ってもらえれば、

上司のスピーチは成功だね。

Bishop:  なるほど。親しい友人だけなら、”お墨付き”を与える人がいないですからね。

JinK:  そうだね。それに、新郎、新婦にとっては、これまで育ててくれた両親に、

感謝の気持ちを伝え、二人の将来に対し、安心してもらう場でもあるね。だから、

新郎新婦の人となりや仕事ぶりを、会社の上司や学校の恩師が話して、一人前になった

ということを示すことが重要なんだよ。

Bishop:  そういうことだったんですね。会社の同僚が、歌ったり、ダンスをしたり、

出し物をするのも、面白いですよね。

JinK:  宴会芸も日本の結婚式の定番だね。堅い話ばかりだと式がつまらないし、これも、

新郎新婦が、如何に楽しく過ごせる仲間に     恵まれているかということを示すことにもなる。

最後は、両親への花束贈呈と挨拶だね。厳かに式が始まって、新郎、新婦の人となり

を知って、笑いあり、涙ありとなるのが最もいい式じゃないかな。

Bishop: なるほど。

JinK: ちなみに、主賓は、スピーチをする主賓は、”お墨付き”を与える人

だから、一番偉い席に座っている。

Bishop:  そうですね。日本は席次にうるさいですからね。エレベーターの中でも、

どこの場所にいるのかが     大事だったりしますね。若い人は、エレベーターのボタンの

近くにいて、年配の人や偉い人が奥なんですよね。

JinK:  ビショップさん、よく知っているね

結婚式の場合は、新郎新婦に最も近い一番前の列が、偉い席。その中でも新郎新婦に

近い中央のテーブルが偉く、中央のテーブルの中でも、新郎新婦に近い前の方の席が

偉い席となっている。だから、誰が一番偉いかは、一目瞭然だよ。しかも、席次表が

配られるから、名前を間違えることもないね。

Bishop:  なるほど。

JinK:  ちなみに、新郎新婦の家族は、最後列の両端に座る。新郎新婦からは一番

離れていて、末席と呼ばれている。一番良くない席だね。

Bishop:  アメリカなら、親しい人が新郎新婦の近くにいますね。おばあちゃんを末席に

置くなんて、アメリカでは考えられないですよ。

JinK:  なるほどね。日本は、両家の結婚式で、新郎新婦の家族は、ホスト、出席者は、

ゲストなので、ホストは、偉い席には座れないね。親密さは、席次とは関係しないし、

逆に、親密であるほど、席次を気にする必要がなくなるから。

Bishop:  どういうことですか?なんか、席次は難しいですね。

JinK:  慣れてしまえば、そんなに難しいことはないよ。日本の会社は、年功序列の

場合が多いから、その人の肩書にしたがって、偉い席から、アサインしていけばいい。

Bishop:  そう言われてみると簡単そうですね。でも、席次で偉い順番が明確に分かるので、

友達の席は難しいんじゃないですか? 誰を偉い席にして、誰を偉くない席にするのか?

悩みそうですね。

JinK:  確かに悩むんだけど、席次には、2つの考え方があるんだよ。一つは、偉い人順に

上位から決めていく、もう一つは、親しい人は、その序列に従わなくてもいいという考え。

だから、とても親しい友達は、末席である家族席に座ったりすることもある。

Bishop:  えっ、そうなんですか?それは、面白いですね。

JinK:  要するに、家族席と一緒にすることで、かえって、気を使わないくらい親しい

間柄であることを示すことができるという訳。

だから、そういう人は、偉くない席でもかえって嬉しいんだよ。

Bishop:  へぇー、そうなんですね。

JinK:  そういういくつかの基準があることで、誰も傷つかないんだよね。そういうあいまいさ

を日本は、大切にするね。いい席になれば、気を使ってもらったと思うし、いい席でなければ、

気を使わないほど親しい間柄であるといいうことにもなる。

もちろん、細かいことを気にする人もいるけど。

Bishop:  そういうことなんですね。だったら、僕がアメリカで披露宴をするときは、

昔のボスであるJinKさんにお墨付きをしてほしいな。ただ、親しい間柄でもあるので、

JinKさんは末席ということでお願いします!

JinK:  いや、それは困るな。親しい間柄は、嬉しいけど、末席だと

お墨付きの権威が保てないしな。。。悩むな。。。(笑)

Bishop:  細かいことを気にしすぎですよ、アメリカでは席次誰も気にしませんから(笑)

Fact #12: 日本の結婚式では、偉い人ほど良い席、親しい人ほど良くない席に座る

 by Bishop & JinK.

Advertisements

Leave a Reply

Fill in your details below or click an icon to log in:

WordPress.com Logo

You are commenting using your WordPress.com account. Log Out / Change )

Twitter picture

You are commenting using your Twitter account. Log Out / Change )

Facebook photo

You are commenting using your Facebook account. Log Out / Change )

Google+ photo

You are commenting using your Google+ account. Log Out / Change )

Connecting to %s