ファクト#9 持ち帰りはダメ?

take out

Bishop:  JinKさん、昨日、困ったことがありまして。

JinK:  どうしたの?

Bishop:  近所に新しい居酒屋を見つけたんですよ。値段も手頃で、ネットでも

いいコメントが多くて。

JinK:  今のところ、いい話みたいだけど。

Bishop:  そうなんですよ。それで、その居酒屋に、妻と行ってきたんですよ。

JinK:  美味しくなかったの?

Bishop:  いや、すごく美味しかったんですけど。

JinK:  よく分かんないな。何が問題なの?

Bishop:  えーっと、欲張り過ぎちゃって(慣用句で、目が胃よりも大きかった)。

つまり、いっぱい頼みすぎちゃったんですよね。

JinK:  あーなるほど。

Bishop:  問題なのは、持ち帰りにしようとした時のことですよ。お店の人に、

持ち帰りにしてくださいって頼んだら、ダメって言うじゃないですか。

JinK:  そうだね。日本では一般的だね。

Bishop:  でもお金払っているんですよ。その料理は私のものじゃないですか。

お店に何の権利があって、持ち帰らせないんですか?

JinK:  日本は高温多湿で食べ物が悪くなりやすいし、食中毒みたいな問題が

起こると困るからね。食品衛生法の基準が厳しいし、持ち帰る場合は、

お客様から申し出があって、かつ、問題が起きたとしてもお客様が責任を

負うと同意することが必要だね。理屈上は、できないわけではないんだけど、

現実的には、食べ残しの持ち帰りは認めない場合が多いね。問題が起きると、

お客様の責任といっても、お店の評判はガタ落ちだから。

そんなリスクは取れないよね。

Bishop:  でも、食べ残しを捨てるのは、なんというか、資源の無駄遣いですよ。

日本人は、そんなもったいないことを避けると思ってましたよ。

JinK:  それは、ものの見方の問題だと思う。確かに、アメリカでは、たくさん

食べ物を頼んで、半分ぐらい残すのをよく見かけるよ。それは、かなり

もったいないね。

Bishop:  そうですね。あれは、もったいないですね。

JinK:  アメリカは、1人前の量が半端ないからね。食べすぎるか、家に持ち帰るか、

捨てるかしかないよね。だから、家族で、外食するときは、4人で3人分頼んで、

みんなでシェアするようにしているよ。

Bishop:  それは、いいやり方ですね。

JinK: 日本の場合は、一人前の量が食べきれるようにしてあるから。食べきれる量

だけ頼むが基本だね。それに、食べ残すのは作った人に失礼にあたるし。

食べ物は自然からの恵みなので、残すとバチがあたるという感じというか、

罪悪感があるよ。

Bishop:  そうなんですね。でも人によって好みも違うし、食べられる量も

違うんじゃないですか?

なんか、一つのやり方を押し付けているような気がしますよ。

JinK:  そうだね。少なめにしたり、大盛りにしたり、一品追加したりと細かい

調整はできるけど、基本的には、出されたものを残さず食べるのが基本だね。

食べ物の好き嫌いをいうのは、贅沢、あるいは、子供っぽいと思われる。

Bishop:  ということは、食べたくもないのに、食べることもあるということですか?

JinK:  そうだね。特に、公の場ではね。僕も、30年近く前にタイに留学した時に、

そういう思いをしたよ。

Bishop:  どういうことですか?

JinK:  お世話になったタイの大学の教授のうちで、果物のドリアンを出されたんだ。

しかもかなり大きいやつ。教授は、「これは、食べ物の王様と言われているんだ」

って自慢げに勧めてきたんだよね。ドリアン知っている?

Bishop:  知ってますよ。あの匂いのきついやつですね。

JinK: そうそう。僕も初めて見るフルーツで、あの匂いにまいっちゃったね。でも、

教授が勧めているのに、断るわけにもいかないし、苦手だというのは失礼にあたるから、

一生懸命食べたんだよ。匂いを嗅がないように、味合わないように、ドリアン

ひとかたまり、なんとか飲み込んだよ。内心泣きたい気持ちだったけど、

自分が我慢すればいいことなら、我慢する。失礼にあたるより、我慢すること

を選ぶんだよ。学生で、真面目だったしね。

Bishop:  よく食べ切れましたね。

JinK:  そうそう。教授も笑いながら言っていたよ。日本人で、ドリアンを最初に食べて、

食べきれるのは珍しいねって。冗談半分だったんだよね。ドリアンは、食べ慣れる

と病みつきになるらしいんだけど、僕の場合は、やはり苦手だね。

Bishop:  それは、災難でしたね。でも、苦手でも食べ残しをしないんですね。確かに、

みんなで旅行に行って、旅館でみんな同じものを出されても、文句もいわずに、

美味しそうにきれいに食べていますもんね。

JinK:  日本だと、食べ物のはずれも少ないし、だいたい美味しいよね。それに比べる

とアメリカは、すごいね。予想と違う食べ物も出てくるし、アレルギーや

ベジタリアン、グルテンフリーなど、いろいろ気をつけなきゃいけないことが

多いし。サンドイッチやピザの選択肢も多いよね。慣れると、なんでもありで、

自分の好きなものを頼めばいいんだけど、最初は戸惑うよね。選択肢が

多すぎるのも、大変だよね。

Bishop:  自由の国アメリカですから。日本のマナーの良さは、すばらしいと

思いますが、やっぱり、自分が好きなようにカスタマイズできるのはいいですよ。

JinK:  自分が好きなようにカスタマイズできているはずなのに、なんで、あんなに

食べ残すんだろうね?

Bishop: そうですね。「時に、目は、胃よりも大きいといいまして…」

Fact #9: 日本のレストランでは、ほとんどの場合、食べ残しの持ち帰りはできない

 by Bishop & JinK.

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